「グランピングは採択されない」は本当か?新事業進出補助金で難関突破する3つの事業アイデア

【音声版】「グランピングは採択されない」は本当か?

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「グランピングで補助金を申請したが不採択だった」「今はもうグランピングでは通らないらしい」

補助金活用を検討されている経営者の間で、このような声を耳にすることが増えました。かつては革新的なビジネスモデルとして歓迎されたグランピングですが、現在は審査のハードルがかつてないほど高まっています。
しかし、結論から申し上げれば、グランピングでの採択は「今でも可能」です。

ただし、過去のブームに乗じた安易な計画ではなく、国が求める「新市場進出」の定義に合致した、極めて論理的で社会性の高いストーリーが求められます。

本記事では、なぜ今グランピングの採択が難しいのかを明らかにした上で、難関を突破し、最大9,000万円の支援を勝ち取るための3つの戦略的事業アイデアを公開します。

【基礎知識】新事業進出補助金とは

新事業への挑戦を検討し始めたばかりの方にとって、まず理解しておくべきは、この「新事業進出補助金(旧:事業再構築補助金)」です。

最大9,000万円の補助「新事業進出補助金」

この補助金は、コロナ禍以降の急激な社会変化に対応するため、既存事業の枠を超えて新たな市場に挑戦する中小企業を支援するものです。

  • 補助金額: 従業員数や申請枠によりますが、最大9,000万円という大規模な支援が設定されています。
  • 補助率: 投資額の1/2が補助されます。

例えば、1億5,000万円を投じてグランピング施設を建設する場合、最大で9,000万円の補助金(従業員数101名以上の場合)を受給できる計算になります。この「返済不要」の資金を活用できるインパクトは、経営において計り知れません。

新事業としてのグランピング

本補助金を活用してグランピングを始めるには、単なる設備投資ではなく、既存事業とは異なる「製品・サービスの新規性」と「市場の新規性」の両方を満たす必要があります。

建設業、製造業、サービス業など、どの業種から参入するにしても、「なぜ今、この新事業が必要なのか」「既存事業とどのような相乗効果があるのか」を論理的に説明しなければなりません。

最大のメリットは「キャッシュフローの安定」

新事業の立ち上げ期は、投資回収が始まるまで資金繰りが苦しくなりがちです。補助金を活用することで、初期投資にかかる自己資金を抑え、運転資金に余裕を持たせることが可能になります。

 

新事業進出補助金については、こちらの記事にまとめていますので、併せてお読みください。

中小企業新事業進出補助金の徹底解説(第3回対応)

グランピングが採択の「最難関」と言われる背景

補助金の世界において、現在グランピングは最も採択が難しい「レッドオーシャン」と目されています。

かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだった業態が、なぜ今、不採択の代名詞のようになってしまったのか、明確な理由があります。

事業再構築補助金での「大量採択」と「過剰供給」

本補助金の前身である「事業再構築補助金」の初期段階(2020年〜2022年頃)は、グランピングは「コロナ禍において密を避ける革新的なレジャー」として非常に高い採択率を誇りました。

弊社調べでも、毎回100件程度のグランピングが採択を受け、その結果、全国に似たような施設が補助金を使って500施設以上も乱立することとなりました。

現在、「すでに市場は飽和状態にある」という前提でグランピングは審査を受けます。「またグランピングか」と思われた時点で、採択への道は極めて険しくなります。

「一過性のブーム」という厳しい評価

グランピングブームの後半は、経営実態の伴わない施設や、集客に苦戦する施設が相次ぎました。これにより、審査機関内では「グランピングはブームが過ぎれば持続できないのではないか?」という疑念が定着してしいます。

「お洒落なテントを立て、バーベキューを提供する」といった程度の計画では、「一過性の流行に便乗しただけの、継続性の低い事業」と一蹴されてしまうのが今の状況です。

容易に模倣できる参入障壁の低さ

審査員が重視するのは「その企業ならではの強み」です。しかし、多くのグランピングの計画は「テントを買い、土地を整え、ポータルサイトに登録する」という、誰でも模倣可能なプロセスで完結しています。

「独自の技術」や「参入障壁」を感じさせない計画は、補助金を投じてまで支援すべき事業とはみなされません。事実、事業再構築補助金では、毎回100件を数えたグランピングの採択数も、後半期には、ほぼゼロ件になっていました。

普通のグランピングはもう通らない。

厳しいようですが、既存の成功事例をなぞっただけのグランピング計画が、採択される見込みは0%と言って良いでしょう。今の審査を突破するには、審査員が「これは従来のグランピングとは別だ」「この事業には社会的な意義がある」と唸るような、独自の切り口が不可欠です。

最難関突破!採択の可能性がある3つのアイデア

審査を勝ち抜くためには、単なるレジャーの枠を超えた「大義名分」と、それを裏付ける「圧倒的な具体性」が必要です。審査員が支援するかもしれない3つのアイデアを紹介します。

【地域共生型】空き家・廃校再生による「地域一体型」モデル

地域の負の遺産を再生し、自治体と深く連携するモデルです。

  • 採択を分ける「具体性」の壁:単に「空き家を使いたい」という抽象的な表現では不十分です。「〇〇市〇〇地区の自治会と既に協議中であり、廃校跡地の利活用に関する合意書がある」といった、現在進行形のプロジェクトとしての具体名(自治体名、自治会名)が明記できるかどうかが合否を分けます。
  • 強み: 地域住民が清掃や食材提供に関わる「地域雇用」が具体化されていることで、国が求める地域経済への波及効果が明確になります。

【法人需要特化型】既存顧客を基盤とした「BtoB」モデル

企業の研修やオフサイトミーティングに特化し、平日の稼働を支えるBtoBモデルです。

  • 採択を分ける「具体性」の壁:「法人需要があると思う」という予測ではなく、既存事業で培った顧客基盤(取引先数やネットワーク)をどう活用し、具体的にどの企業群へ、どのような営業戦略でアプローチするのかを詳細に描く必要があります。
  • 強み:競合とは一線を画した、安定した顧客構造を持っていることが、事業の持続可能性を強力に裏付けます。

【社会インフラ型】自社技術を活かした「オフグリッド・防災」モデル

平時は宿泊施設、有事は地域の避難拠点となるモデルです。

  • 採択を分ける「具体性」の壁:単に設備を買うのではなく、「既存事業で培った自社の技術力(例:製造業のエネルギー制御技術、建設業の自立型インフラ施工力)」が、どうオフグリッド開発に活かされるのかという「独自技術の掛け合わせ」が必須です。
  • 強み: 「自社にしかできない理由」が技術面で証明されるため、他社の追随を許さない参入障壁(イノベーション)として高く評価されます。

独自の強みが無い企業は「不採択」の可能性が高い

厳しいようですが、今のグランピング審査において「どこにでもある強み」は「強みがない」のと同じです。

  • 自治体との具体的な連携
  • 既存事業からの強固な顧客基盤
  • 他社が模倣できない独自の技術力

これら「唯一無二の武器」を持たない企業が、新事業としてグランピングを申請しても、採択される可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。

一方で、自社では当たり前だと思っている技術や人脈が、実は補助金審査において「最強の差別化要因」になることもあるでしょう。

単に計画書という「書類上の準備」だけでなく、「地域自治体との協議を開始する」「既存事業の営業マンに新サービス提案の研修をする」等の具体的なアクションが必要でしょう。

「事業の必然性」のロジック構築

アイデアが具体的であっても、「新市場進出補助金」の審査基準に沿って組み立てられていなければ、採択には至りません。

最も注視するのは、「なぜ、他の誰でもなく、貴社がこの事業をやるのか?」という必然性です。

「既存事業の強み」を「新事業の成功要因」へ変換

補助金の申請で最も多い失敗例は、既存事業と新事業を切り離して書いてしまうことです。

例えば、製造業がグランピングを始めるなら、「ただグランピングをやりたい」ではなく、「自社の精密加工技術を活かした、日本初の●●キャビン」といった計画が求められます。

「一過性ブーム」の懸念を「データ」で払拭

審査員はグランピングに対して「飽和状態」「一過性」という厳しい先入観を持っています。

これを覆すには、主観ではなく、客観的なエビデンスが必要です。

例えば市場分析なら、「特定ニッチ市場」のニーズを、公的なデータだけでなく、自らの足で稼いだ情報を示します。例えば、「自社の取引法人100社にインタビューしました」と、思わず審査員が唸るような、生のデータが求められます。

私たちは、2017年より国内におけるグランピング事業の先駆者として活動を続けてきました。現在では全国で50を超えるグランピングやアウトドアスタイルの宿泊施設を自社で運営しており、その膨大な成功(と失敗)のデータが、貴社の計画を支える強力なエビデンスとなります。

「社会課題解決」と「収益性」の両立を証明する

国が補助金を出すのは、その事業が「日本経済や地域社会にプラスの影響を与える」と考えるからです。

  • 地域への貢献: 自治体との協定などを通じ、単なる儲け話ではなく、地域の雇用維持や空き家問題解決に寄与することを具体的に記述します。
  • 数値のリアリティ: 補助金獲得が目的ではなく、補助金終了後も「自走」できることを、厳しめの収支シミュレーションで証明します。

資金調達と運営の勝ち筋

補助金の採択はあくまで「スタートライン」に過ぎません。

最難関のグランピング事業において、確実に収益に変えるためには、審査員や金融機関が最も懸念する「資金の壁」と「集客の壁」をあらかじめ突破しておく必要があります。

金融機関が気にする事業性

新事業進出補助金は、原則として「事業完了後の後払い」です。

建設費や設備費の数千万円から数億円という資金を、まずは自社で調達しなければなりません。

  • 「事業性融資」の重要性:地方の山林や遊休地は担保価値が低いため、銀行は不動産の価値ではなく「事業計画の収支性」を厳鋭に評価します。「必然性のあるロジック」は、補助金の審査員だけでなく、銀行担当者を納得させるためにも不可欠です。
  • キャッシュフロー計画:補助金が入金されるまでの期間の利息や、万が一の稼働率低下に備えた余剰資金など、リアリティのある資金繰り表が融資実行の鍵となります。

「作って終わり」を防ぐ2つの集客プラットフォーム

補助金の話からそれますが、グランピングが飽和状態の今、大手OTAに登録して待つだけでは、価格競争に巻き込まれ、瞬く間に埋没してしまいます。

補助金審査においても「どうやって客を呼ぶのか?」という販売戦略の具体性は、事業の実現可能性を左右する重要な評価項目です。

弊社のグループ企業(株式会社ブッキングリゾート)が提供する日本最大級の集客基盤は、貴社の計画における「確実な出口戦略」となります。

  • 「リゾートグランピングドットコム」による圧倒的な市場リーチ:国内最大級のグランピング専門予約サイトとして、ターゲット層へ直接アプローチ。エリアの競合を圧倒する露出量をオープン初期から確保し、早期の立ち上げを実現します。
  • 「いぬやど」による優良ファン層の獲得:10万人を超える愛犬家会員のネットワークを活用。熱量の高い特定ターゲットへダイレクトに情報を届けることで、リピート率の高い優良顧客層を安定して取り込めます。

この「2大プラットフォーム」を活用した集客体制を事業計画に組み込むことで、「集客の仕組みが既に確立されている」という客観的なエビデンスを提示できます。

これは、審査員や金融機関にとって「この事業は失敗しにくい」という強力な安心材料となり、採択と融資の両面で優位性を生み出します。

自社の強みを最大限に活かしつつ、弱みの部分は確かな実績を持つパートナーと補い合うことこそが、この事業を成功へ導くことになります。

グランピング計画の採択可能性を上げるため

グランピング事業への参入は、単なる「流行への便乗」であってはなりません。自社のリソースを投じ、地域の魅力を再定義し、新たな収益の柱を築く、それは企業としての真価が問われる挑戦的なプロジェクトです。

ここまでお読みいただいた通り、最難関と言われる現在の審査を突破し、グランピングを軌道に乗せるためには、「戦略的ロジック」「ターゲットに刺さる開発デザイン」「金融機関を納得させる収支計画」「圧倒的な集客エンジン」という、4つの専門領域を高度に統合する必要があります。

「作って終わり」にしない一気通貫の支援体制

多くのコンサルティング会社は「申請書の代行」だけ、「運営の代行」だけを切り取って提供しています。

しかし、各工程がバラバラでは、本記事で解説したような「難関突破のための整合性」を取ることは困難です。

私たちが提供するノウハウは、机上の空論ではありません。私たちは2017年に国内で先駆けてグランピング事業を開始、試行錯誤を繰り返しながら市場を切り拓いてきました。現在、全国で50を超えるグランピング・アウトドア施設を自社運営しています。

この圧倒的な現場経験と膨大なデータに基づいた知見こそが、最難関と言われる補助金審査において「実現可能性の高さ」を証明する、他社には真似できない最大の武器となります。

私たちは、以下のすべてをワンストップで提供し、最後まで伴走する唯一無二のパートナーです。

  • 開発サポート: 直営50施設以上の稼働データに基づき、単にお洒落なだけでなく「予約が途切れない宿」にするための設計・デザインの要諦を伝授します。
  • 補助金・資金調達: 最大9,000万円の獲得に向けた「採択されるロジック」の構築から、金融機関から融資を確実にする事業性評価のサポートまで徹底してます。
  • 集客・マーケティング: 「リゾートグランピングドットコム」「いぬやど」の独自の強力なネットワークを活用。オープン初日から大手OTAに頼らない自社集客の仕組みを提供します。
  • 運営支援: 事業規模やリソースに合わせ、自社運営チームの立ち上げ支援から、完全な運営受託まで柔軟に対応可能です。

成功の第一歩は「客観的な分析」から

「自社の所有する遊休地で、本当に採択される計画が書けるのか」「今の本業の強みは、宿泊業でどう活かせるのか」「そもそも融資が通るレベルの収支になるのか」。

弊社では、最新の採択事例や実務データに基づく市場調査、収支シミュレーションを交え、貴社のグランピング事業が「確実に採択され、利益を出し継続する」ために、具体的な提案をさせていただきます。

まずは、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

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